電動バイクとは、電気で動くバイクのことです。
近年、電気自動車が環境に優しい次世代自動車として広く普及されています。同様に、電動バイクも次世代バイクとして期待されています。
ここでは、電動バイクのメリット・デメリット、ガソリンバイクとの違いを解説していきます。
電動バイクは、従来のガソリンの燃料で動くバイクとは異なり、充電式バッテリーから電流がモーターに流れ、そのモーターの動力で走るというのが特徴。
ガソリンバイクのように排気ガスを排出することがないため、環境負荷や人体への影響が低いと言えます。
電動バイクはモーターで走っているため、エンジン音と比較すると静かなのも特徴です。
早朝や夜間、住宅地を走るときに気になるのが騒音。近隣への迷惑を考えて音に気を使いますが、電動バイクなら気にせず走行できます。
燃料コストについて、ガソリンバイクと比べてみると、電動バイクの方が安く済みます。
例えば、ガソリンバイクなら1リットルあたり、また電動バイクなら1回の充電で約35km~40km程度走行できるとした場合、ガソリン1リットルの価格は147円程度(2021年8月時点)、電動バイク1回の充電は13円程度で考えると、同じ距離を走行するにしても、電動バイクの方が100円程度安くなります。
ガソリンバイクは給油のために、ガソリンスタンドに出向かなければいけません。ですが、電動バイクは通常、バッテリーを充電するだけなので、外して家の中でコンセントに差せば完了。わざわざ外に出る手間が省けます。
ガソリンバイクはガソリンスタンドに行って給油をしなければいけませんが、いざ給油となると数分程度で終わります。
ですが、電動バイクは充電に時間がかかります。フル充電するのに、3時間程度かかると思っておいた方が良いでしょう。
そして、充電が長いわりに、ガソリンバイクと比べて航続距離が短いという点も、デメリットとして挙げられます。
電動バイクには、大容量リチウムバッテリーが搭載されています。この大容量リチウムバッテリーが高価なため、当然車両価格も高くなります。
ウインカーやミラー、ナンバープレートの取付位置など、日本の保安基準を満たしているかを確認してください。
日本国内に出回っている電動バイクのほとんどが海外製とはいえ、日本で乗る限りは日本の法律に従う必要があり、「原動機付自転車第1種免許」が必須です。海外で流通しているものをそのまま国内に持ってきて販売している業者もあるようなので、価格だけにとらわれず、電動バイクが法律に沿った仕様になっているか確認したうえで購入するようにしましょう。
電動バイクで避けられないのが電欠。そうした有事の際に便利なのが、小さく折り畳んでクルマに積めたり電車・バスで運ぶことができること。利便性の高さは見逃せないポイントです。
また、故障時も考えておく必要があり、その意味で重要なのがメーカーや販売店などにアフターパーツが保管されているかどうか。
パーツの在庫がなければ電動バイクを二度と利用できなくなってしまうので、商品選定の際にはそのあたりも加味した方が賢明です。
これらの2点を踏まえたうえで、次に考えるべきは利用シーン。
「日常のちょっと使いに」という方なら、気軽に使い勝手よく乗ることができるキックボードタイプがおすすめです。サドルが備わっているもの、あるいはサドルが着脱可能なものは、立ち乗りとしても座り乗りとしても使えるというメリットがあります。
「通勤・通学に使いたい」という方は、座って運転できるスクータータイプはもちろん、手軽に運べて駐車場を気にする必要がない折り畳みタイプもおすすめ。
「アウトドアで電動バイクを楽しみたい」人などは、トランクや荷室に積める、持ち運びが便利な折りたたみタイプを選ぶと、日々の楽しみも広がるのではないでしょうか。
ちなみに、マンションなどの集合住宅住まいの方は、屋外で充電するのは難しいので、室内で充電しやすいように、取り外しのできるバッテリータイプが良いでしょう。